2011年08月30日
講演会『子どもがいきいきと語りだす授業』を開催しました。

「アイランディア 島の子どもたちとともに」の南九州大学・人間発達学部の遠藤です。
私たちは、座間味村の阿嘉小学校、慶留間小学校で活動を続けています。

今回は沖縄を飛び出し、宮崎県の南九州大学・都城キャンパスにおいて、
環境教育講演会Mカフェ『小学校・へき地校の挑戦―子どもがいきいきと語りだす授業』
を8月6日(土)に開催しました。
慶留間小学校の仲村出先生をゲストにお迎えしての講演会です。

まずは、遠藤が慶留間小学校における地域の自然を活かした授業の実態を紹介。

宮崎の小学校での最近の実践にも触れながら、総合学習の持つ可能性についてお話ししました。
コーヒーブレイクの後は、今回のゲストスピーカー、慶留間小学校の仲村出先生。

仲村先生は、昨年、慶留間小学校に赴任。以来、島の子どもたちの “総合学習の冒険” にたずさわってきました。
慶留間小3・4年生の総合学習で決まっているのは “ケラマジカについて調べよう!” ということだけ…という状況に、
自身、“超インドア派” だという先生は戸惑いつつも、子どもたち2人と山を歩き続けました。
当初、なかなかテーマが定まらないように見える子どもたちに “焦り” を感じていたそうですが、毎回の山歩きの後に
書かせるメモを通じたやりとりのなかで、子どもたちは着実に “なぜ?” を見つけていったそうです。
そのいきいきとした姿に、先生は待つことの大切さをあらためて知ったといいます。

昨年、慶留間小学校を訪問した本学の学生たちも、身を乗り出して、先生の話に聞き入っていました。

今回のMカフェには、小学校の先生をはじめ大勢の方々に来ていただき、沖縄音楽の流れるリラックスした雰囲気のなか、
コーヒーと沖縄銘菓ちんすこうを楽しみながら、総合学習の意義等について意見交換をする、充実したひとときとなりました。
ありがとうございました!
講演後のアンケートをいくつか抜粋させていただくと…
・“プロセス重視” とシカの研究はその手段であるということを実践を通じて話していただいて、
とてもわかりやすく、興味深く聞かせていただきました。
・ 「総合的な学習の時間は、現場では見放されつつある」 と認識していました。
しかし、本日の講演で原点に戻っての実践の積み上げが今こそ必要だと考えが変わりました。
・スケールの大きな学習だと思えるが、子どもたちは楽しくゆったりした時間の中で進んでいることに感動した。
・総合学習のねらいがまさに本日の実践に込められていたと思います。
沖縄での教育実践が、少しずつではありますが、いろいろなところで共感を得、確実に拡がっています。
「アイランディア 島の子どもたちとともに」では、これからも沖縄の教育実践に取り組むとともに、
沖縄県内外にも発信していきたいと思っています。
Posted by 21COCEF at 11:09│Comments(0)
│アイランディア 島の子どもたちとともに